認可校と無認可校の違いを知ろう!
高校生が進路を専門学校に決定すると、担任の先生から必ず言われるフレーズがあります。
それが「認可校」「無認可校」という言葉です。
個人的には専門学校は第一印象などで選ぶべきと考えているので、認可校とか無認可校とかは余り重要視しなくても良いかなって考えているのですが、専門学校を考えると耳にする言葉ですので一度おさらいをしておきましょう!
また、どうしても行きたい専門学校が「無認可校」だった時に高校の先生に対して説明が出来る知識くらいは持っておかないと進路の希望が叶わない可能性もあるので最低限の知識は持っておくのがオススメですよ!
まずはザックリと認可校と無認可校の定義を紹介しますね。
「認可校」とは、都道府県知事から設置認可をされている学校の事を指します。
要するに、認可校が正式な専門学校と考えてもらって大丈夫です。
「無認可校」とは、都道府県知事から設置認可をされていない学校という事になります。
無認可校は簡単に言うと、塾と同じような扱いだと考えてもらうと分かり易いと思います。
極端な話、塾が学校と言っているのと同じような状況なのですよね。
簡単に違いを表にまとめましたので確認して下さいね。
いかがでしょうか。
認可校と無認可校では色々と違いがあるのですが、皆さんが気にするべき違いは大きく分けて3つに大別されると思います。(赤字で記載のある部分です)
- お金
- カリキュラム
- 資格
ザックリとした書き方ですが、お金と勉強内容の釣り合いが取れた学校を選べば良いと言う事になります。
ちなみに学校名に「学園」とか「学院」とかついている学校がありますが、一部の学校を除いては「学園」が認可校で「学院」が無認可校と考えてもらって大体は合っていますよ。
ですので、学校名から判断するのも有りですね。
お金について
専門学校は大体2年〜4年制の学校が大半を占めていて、年間で100〜150万円くらいの学費が相場かと思われます。
年間100万円だとした場合、2年制で200万円、4年制で400万円ものお金が掛かるので、高校生はもちろんの事、大学生や社会人から専門学校を目指す方々にとってもすぐに支払えるお金ではありません。
なのでお金に関しては少しでも優遇措置がある学校を選びたいですよね。
そんな時にチェックすべき項目は2つです。
- 奨学金
- 通学定期
よく話題に上がる奨学金という言葉にも少し罠があり、「奨学金」「教育ローン」の2種類があると考えて貰うと良いかと思います。
認可校が「奨学金」、無認可校が「教育ローン」になると思ってもらって大きな間違いはありません。
細かい違いは割愛しますが、日本学生支援機構が行っているのが「奨学金」、日本政策金融公庫が行っているのが「教育ローン」となります。
奨学金には給付型と呼ばれる返済義務が免除されるものもありますが、大半の方は貸与型と呼ばれる返済義務が伴うものになりますので、大別すると教育ローンと大きな違いはありません。
ちなみに、教育ローンは貸与型しかありませんので返済義務が伴います。
また、認可校の生徒も教育ローンを使用することは可能です。
細かい違いは色々とありますが、大きな違いは金利が違うところですね。
日本学生支援機構の奨学金の方が金利が安いって覚えておいて問題は無いです。
無認可校でも奨学金という言葉を使うことが多々ありますが、基本的には教育ローンの事を指していると考えて貰って差し支えないと思います。
無認可校でも学校独自の奨学金制度がある学校もあるので、一度確認する癖はつけておくと良いかと思います。
通学定期に関しても重要なチェックポイントになりますね。
認可校は通学定期の購入が「可能」で無認可校は通学定期の購入は「不可」です。
学費全体に関わってくる奨学金も重要なのですが、無認可校でも国の教育ローンを受けられるところが多いので、金利に差があっても気にされない方も多いのですが、通学定期に関しては月々のことになるので重要視される方が多かった印象です。
お金に関しては、入学希望の方や保護者の方に良く質問されましたが、とても大切な部分なので気になるところが少しでもあるのであれば納得するまでオープンキャンパスなどで質問した方が良いですよ!
カリキュラムについて
カリキュラムに関しても認可校と無認可校では違いがあります。
個人的には結構大きな違いだと思うので、チェックしてみて下さいね!
認可校は定義のところでも書きましたが、都道府県知事から設置認可を受けている学校となるので、学校としていくつか優遇措置を受けています。
しかし、優遇措置を受ける代わりに幾つかの制約も受けていて、そのひとつにカリキュラムに対する制約があります。
簡単に説明すると、授業で扱うカリキュラムの内容を事前に都道府県知事に届け出なくてはならないという制約になります。
これだけだとそこまで大きな制約にはならない感じがするのですが、届け出た内容を変更しての授業が認められていないという部分は個人的には重要な点だと考えていました。
つまり、届け出を行った後で新しい技術の発見や発表があったとしても、その内容を授業に盛り込むことが出来ないという事になります。
これって、プロを目指している業界が最先端の技術を欲している業界だった場合は致命傷になりかねない制約なのですよね。
無認可校の最も強い点はここだと考えていて、常に最新の授業を行うことが可能という部分に無認可校の魅力を感じていました。
個人的な意見ですが、お金を重視するのか、カリキュラムを重視するのかで専門学校の選択肢が変わってくるって考えても良いのかなって思っています。
資格について
資格に関しては、特に高校生というか保護者や担任の先生が気にしている印象でした。
社会人や大学生の方はほとんど気にしていない部分だと思います。
具体的に何を気にされていたかと言うと、卒業後の待遇に関してですね。
専門学校を卒業する段階で就職が決まっていなかった場合、その後の就職活動などにどのような影響があるのかを気にされていました。
要するに、専門学校を卒業したのに履歴書には高校卒としか書けないのは困るという事なのですね。
保護者や担任の先生がこの部分を気にされるのは痛いほど気持ちは良く判ります。
「転ばぬ先の杖」ではないですが、子供や生徒の将来を心配しての事なのでよく相談してみるのも良いと思います。
リアルな話ですが採用担当をしていた時は無認可校でも履歴書に学校名が書いてあれば、専門的な勉強をしてきた事は理解できますので、認可校とか無認可校とか気にした事はなかったですね。