勉強とアルバイトの両立は可能ですか?
オープンキャンパスなどでよく聞かれる質問で、アルバイトを行う余裕があるのかということを聞かれますが、結論から言えば答えは「YES」となります。
学費は親が出してくれるのですが生活費は自分で稼がないと駄目という生徒や、学費をアルバイトで賄わないと入学すら出来ないという生徒も数多くいました。
ですので、アルバイトで「NG」を出してしまうと入学が出来ない生徒もいるので、勉強とアルバイトが両立できるような環境になるように授業カリキュラムは工夫をしていました。
全ての専門学校がアルバイトを容認してあげる為にカリキュラムに工夫をしてくれる訳ではないと思いますが、基本的にはどのような専門学校に行ってもアルバイトは出来ると考えて良いと思います。
アルバイトを行う時の注意点
アルバイトを行うのは全く問題ないと考えていますが、注意点もあるので覚えておいて欲しいです。
何故、専門学校に入学をしたのか?
この一言を忘れないでいて欲しいです。
アルバイトと勉学の目的が逆転してしまう生徒が結構な割合で居るのも事実なのです。
勉強と生活を両立させることを前提として入学をしたのに、アルバイトを始めてみるとお金を稼ぐことが目的となってしまい、アルバイトが忙しいから学校を欠席するという生徒が一定数いました。
これでは本末転倒だと思いますので、そうならないように気をつけて下さい。
両立して欲しいとは思いますが、学校の授業がアルバイトよりも魅力的に出来ない学校側にも大いに問題があるのも事実なのですよね・・・。
アルバイトの選び方
アルバイトの選び方ですが、いくつかポイントがあると思います。
- 時給が高い
- 出勤日の融通がきく
- 学校の勉強に繋がる
- 就職の役に立つ
他にもあるかも知れませんが、大きなところではこの4点になるのではないでしょうか。
一つずつ解説しますね。
時給が高い
これに関しては説明も必要無いと思いますが、時給が安いよりは高い方が良いですよね。
東京の時給であれば1,041円が最低賃金時間額となります。(令和3年10月1日現在)
ですので、1,041円を上回る賃金のアルバイトが探せると良いのかなって思います。
出勤日の融通がきく
勉強とアルバイトの両立を目指すのであれば、これは結構重要なポイントだと思います。
学校のカリキュラムにもよると思いますが、急な授業やイベントに対応してもらえるアルバイト先を探すと良いかと思います。
学校の勉強に繋がる
これは専門学校の種類にもよるので該当しない方も多いかと思いますが、もしも勉強に繋がるようなアルバイト先があるのであれば積極的に選んでも良いと思います。
例えば、美容師養成の専門学校であれば美容院でアルバイトをする。とかになります。
就職の役に立つ
基本的にはアルバイト経験はそれ自体が就職の役に立つと考えています。
お金を頂いて仕事をするという経験の有無は新卒の方には大きなアドバンテージになります。
大なり小なりお金を頂いて仕事をした経験があれば、一定の責任感を持って仕事をしてくれるという証明に繋がりますのでオススメですね。
私が就職の面接官を担当していた時は、必ずアルバイト経験の有無は聞いていました。
新卒の方は優劣をつける判断材料がそこまで多くは無いので、アルバイト経験の有無は大きな判断材料の一つにしていました。
オススメしないアルバイト
これは個人的見解が入ってしまいますが、以下のようなアルバイトは個人的にはオススメしないです。
- 夜勤
- 居酒屋
- 【番外編】新聞配達
上記のアルバイトは個人的にはあんまりオススメしたくないアルバイトですね。
夜勤
理由は簡単で、夜勤明けだと翌日の学校の勉強に支障をきたすからです。
夜勤で働いている生徒は、朝寝坊をして遅刻をして来る生徒が本当に多かったです。
時給が高いのは魅力的だとは思いますが、あんまりオススメ出来ないですね。
居酒屋
これは偏見が入ってしまっているので本当に申し訳ないのですが、私が担当してきた生徒の中では圧倒的に勉強とアルバイトの両立を失敗する生徒が多かったからです。
私は居酒屋で働いたことが無いので生徒から聞いた話になるのですが、居酒屋は一緒に働いている方々と仲良くなる傾向が高くて、勉強よりも友人関係を重視する生徒が多く、学校に来るよりもアルバイトを優先してしまう生徒が私が担当した中では多かったです。
これに関しては私の経験論で語ってしまっているので、全ての人に当てはまる訳では無いので参考程度に見てもらえると嬉しいです。
【番外編】新聞配達
新聞配達はアルバイトとは少し違い、基本的には新聞奨学生として住居と学費をサポートして貰いながら働く形になると思います。
ですが、私が担当していたクラスでは明確に新聞奨学生は禁止していました。
新聞奨学生を希望する方には入学前に必ず説明をさせて頂き、新聞奨学生じゃないと入学が出来ないという方には本当に申し訳ないのですが入学を諦めて頂いていました。
最初から新聞奨学生を禁止していた訳では無いのですが、禁止にした理由はとても簡単で、担当していた15年間の間では一人として新聞奨学生をやり遂げて卒業した生徒が居ないからです。
新聞奨学生で入学した人は、全員が学校を辞めるか新聞奨学生を辞めるかしていました。
なので個人的には新聞奨学生はオススメしないですね。
入学してくれた生徒が夢半ばで辞めてしまうのは、担任としては本当に辛いことなので、そうなる可能性が高いものに関しては予め制限を掛けさせてもらっていました。
最後までやりきる人も絶対居るとは思いますが、私は残念ながら出会えなかったので禁止にさせてもらっていました・・・。